福利厚生、周年記念のスタイルはコロナ禍以降大きな変化を迎えています。大規模な会食や社員旅行など、従来では定番だったイベントの実施が困難になる一方で、それに代わる新しいアイデアをいかに形にするべきか戸惑う声も多く聞かれます。今回は全従業員を対象とした周年事業の記念品にSELECTS for Businessを導入して、期待以上の成果を実現されたフリュー株式会社様の事例について、記念品を通じたブランディングや、従業員とのエンゲージメント向上の取り組みを担当の平野様と白石様に伺いました。
これまでの周年記念事業での取り組みをお聞かせいただけますか。
平野:5周年と10周年時は、記念品の配布と社員旅行の2本立てでした。弊社は福利厚生の一環として社員旅行を毎年実施していて、周年の年はその行き先がちょっと豪華になっていたんですよね。なので今回の15周年についても、当初は従来の案で検討していたのですが、新型コロナウィルスの感染拡大があって何か別の案を検討せざるをえませんでした。
これまでの周年記念品は何を配布されたのでしょうか。
白石:5周年時がワインで、10周年時がちょっといいボールペンでした。ボールペンにはフリューのロゴを刻印し、メッセージカードを添えましたが…
平野:従業員からの反応は「なにかもらえた」というもので、周年事業に対してどこか“他人事”になってしまった印象もありました。一方的に商品を決めて配るだけではなく、周年を“自分事”のように体感してもらいたいと感じていました。
では、記念品としてオリジナルカタログギフトの作成に至った経緯を教えてください。
平野:実は、オリジナルカタログギフトに決定するまでには相当な紆余曲折がありました。従業員同士の交流機会を確保したいという想いがあり、理想の記念品についてたくさんのアイデアが出たものの、たくさんの壁があって…。
白石:そんな中、周年事務局内で「自分たちで商品を選べるカタログギフトがあったらいいのではないか」という案がでました。『商品を決める』という過程で、従業員間でグループを組んで話し合いを行うことでコミュニケーションがとれて、結果的に絆も生まれるのではないか、と。それでインターネット検索でSELECTSを発見し、実際にお話をきいて「これだ!」とビビッと来ました。
なぜカタログギフトのアイテムをいちご関連グッズに揃えたのでしょうか。
平野:15周年記念品の要望について全社アンケートをとったところ、「15」にかけた「いちご」や「いちごグッズ」が人気だったんです。
白石:オリジナルカタログギフトだから生まれる『選ぶ楽しさ』=エンターテイメント性に期待して、いちごに関連した商品を15個ラインナップしたオリジナルカタログギフトを製作することで着地しました。
今回の周年記念品で実現したかった目標は何でしょうか。
白石:ブランディングを担当する中で私たちが大事にしているコンセプトがいくつかありまして、それが「信頼」「想い」「こころ おどる」の3つです。今回の周年事業では「こころ おどる」要素を特に大切にしたいという想いがありました。15周年でエンターテイメント性のあるコンテンツを提供することで、会社全体にワクワクしてほしい、「フリューってエンターテイメントの会社だよね」ということを再認識してほしいという想いがあったんです。
平野:周年という節目に従業員へどんなメッセージを伝えたいのか、どういう感情をプレゼントしたいのかを考えたときに「会社への愛着度向上」というテーマが見えてきました。私と白石は会社のブランディングも担当しており、今回の試みが会社への愛着度を向上させるきっかけになればいいね、という話をしていました。
それではずばり、SELECTSを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。
白石:生鮮食品を一律配送するという無茶な相談に快く乗ってくださったり、企画内容が紆余曲折する中でSELECTSさんは常に寄り添ってくれました。
平野:いちクライアントに対する汎用的な対応を超えて、フリューと一緒に15周年のカタログギフトをどうやったら理想的な形で実現できるのか、とことん向き合って一緒に歩んでくれる姿勢が伝わってきました。それにSELECTSはかなり自由度高くオリジナリティある形でカタログギフトが作れますよね。理想の記念品を模索する中でどんどん膨らむ我々の夢物語が果たして実現可能なのか? SELECTSさんになら相談できるかもしれない、と思ったんです。
白石:通常業務もあるけれどせっかくの周年だから絶対に妥協はしたくない。そんななかSELECTSさんなら安心してお願いできると判断しました。
ありがとうございます。その他にSELECTSに期待してくださった点はありますか。
白石:SELECTSのサンプルがすごく魅力的だったので、デザイン性にはとても期待していました。弊社にはかわいいデザインが得意なデザイナーや美意識が高く目の肥えた従業員が多く在籍しています。そんな中、管理部門の私たちが出すコンテンツは渋い顔をされがちで…。
平野:無邪気に「もっとかわいいデザインだったらよかったのに!」と言われることも。社内に高いハードルがある中で、SELECTSのサンプルを見て「これなら満足してもらえるかも!」という期待がありました。
実際のSELECTSに対する反応はいかがだったのでしょうか?
平野:それが、蓋を開けてみたら今までの記念品の中で一番好評だったんです!
白石:デザインもとても好評でした。紙のラメラメ感も色味も可愛かったですし、自分たちでは考えつかない魅力的なデザインをあっという間に提案していただいて。たくさんの方から初めて「かわいいね!」と言ってもらえたので、平野とふたりで「よっしゃー!」とガッツポーズしました。
平野:なによりも個人的に嬉しかったのが、社内のあちこちで「何頼んだ?」「どれにする?」という会話が聞こえてきたことです。従業員が自発的にカタログギフトのことを話題にしてくれていました。選ぶ楽しさ、だけではなく横のコミュニケーションまで派生していて、効果は期待以上のものでした。
選定段階から配布後まで具体的にどのように従業員の皆様とはコミュニケーションをとられたのでしょうか。
平野:記念品の内容について事前に全社アンケートを実施したところ、これが意外と回答率がよかったんです。7割近い従業員から回答をもらうことができました。
白石:またカタログギフトの配布期間中にはどの商品を選んだかシールを貼って答えてもらう、社内掲示物も作成しました。これに対しても反応がよく、たくさんのシールが貼られた掲示物を見て「あ、わたしも注文しなくちゃ!」と未利用者の注文を促す効果もありました。
平野:配布前に「いつ選べるんだろう?」「ここから選べるんだ」という期待感を醸成した上で、配布後は「これになったんだ」「どれにする?」というワクワクがあり、そして選んだ商品が届くという、非常に長いスパンで周年を意識してもらうことができたんです。カタログギフトの企画から完成品の配布までを通して、当初目指していた「こころ おどる」ムードを全社に提供できていたと感じます。
白石:注文した商品が早く届いたメンバーも多く、「これおいしかったよ!」と報告してくれる声もありました。一番最初に感想の声を上げてくれたのは社長です。「注文したアイスが届いた!」と報告に来てくれて、夏場だったこともありその後しばらくはアイスブームが訪れました。届いた商品について従業員間で楽しく話題にできて、結果口コミで人気商品が変わったりすることもありました。
周年を盛り上げるための数々の仕掛けがあったのですね。
白石:男女比も様々、年齢層も幅広い従業員が所属しているので、いろんなアプローチをしないと参加してもらえないとも思っていました。リアルな場でもこういう取り組みがあることを見せることで、いろんな方を巻き込んで15周年を楽しんでもらいたいという想いでやっていました。
それでは最後に、本サービスをご検討いただいている担当者の方へメッセージをお願いします。
平野:デザインやシステム面等、SELECTSの他にもプロフェッショナルにやられている会社はきっとあるのだと思いますが、企画全体を通してここまで寄り添ってもらえたことに対する満足感が非常に高いです。自分たちの実現したいアイデアに向けて足並みを揃え、同じ目線で考えてくれるのがSELECTSです。
白石:やりたいことは多いけれど時間もないしノウハウもない、どうしていいかわからない、けれど妥協したくないという状況で相談に乗ってくれたのがSELECTSでした。猫の手も借りたいけど、こだわっていいものを作りたい担当者さん! 必見です!
ありがとうございました。
フリュー株式会社は、東証プライム上場の総合エンターテイメント企業。プリントシール機のシェア94%(2022年夏フリュー調べ)、プライズ(アミューズメント施設専用景品)の取扱IP年間350件を誇る。ゲーム、アニメの企画製作も行い、近年ではTVアニメーション「ゆるキャン△」などヒット作品の幹事会社も務めている。ブランドスローガンは「Precious days, always」
社名
フリュー株式会社
住所
〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町2-3 COMSビル2F
URL
https://www.furyu.jp/
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