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導入事例

Case

あやせ名産品会

小さな町の「地元を贈る」仕組みづくり
事業者と無理なく続ける地域活性化施策
SELECTSを活用し綾瀬市で実現

あやせ名産品会

(

その他

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地域資源の魅力をどう広く伝えるか。その命題において、名産品を「どう届けるか」という媒体の設計は、商品開発と同じくらい重要です。

神奈川県綾瀬市で30年にわたり活動する「あやせ名産品会」も、従来の箱詰めギフトから新しい届け方への転換を模索していました。

同会は、市と事業者が一緒になって地域の名産品を発信してきた官民連携の団体です。市内5事業者の名産品を詰め合わせた従来のギフトボックスは、商品の追加に伴う物理的限界や、運用・販売の制約という課題に直面していました。そこで、名産品と街の魅力を広く伝えるPRツールとして、カタログギフト形式の採用へ踏み切りました。

地域の魅力発信を、複数事業者で無理なく続ける仕組みにどう変えたのか。本記事では、あやせ名産品会の事務局を務める綾瀬市役所商工振興課の畠山様と、加盟事業者の皆様に、カタログギフト導入の背景、制作時の判断、導入後の手応え、そして運用を支えた支援体制について伺いました。

Case Summary

  • 【製作物と配布】
    ① あやせ名産品会の加盟店の商品を選べるカード型オリジナルカタログギフトを製作。
    ② ポストカード大の商品紹介カードと店舗紹介カードを木箱に収め、木箱には綾瀬市の花であるバラの水引をあしらった。
    ③ 各加盟店の店頭や名産品会ホームページで販売し、法人などからの注文も受け付けている。
  • 【当時の課題】
    ① 名産品を詰め合わせた従来のギフトボックスは、新しい商品が増えると箱に収まりきらない場面が出ていた。
    ② 酒販免許の関係で詰め合わせを担える店舗が限られ、注文のたびに商品を持ち寄る運用も負担だった。
    ③ 売上の分配を含む会計処理も煩雑で、継続的に広げにくい仕組みになっていた。
  • 【導入の決め手】
    ① 5店舗規模でも始めやすく、今後加盟店舗が増えても対応しやすいカード型だった。
    ② 限られた予算の中でも、木箱やバラの水引によって地域性と高級感を両立できた。
    ③ 複数事業者が関わる案件でも、制作から運用まで伴走してもらえる安心感があった。
  • 【導入後の成果】
    ① Instagramキャンペーンで反応が集まり、名産品会と綾瀬市の認知拡大につながった。
    ② 地元法人から手土産やノベルティ用途での需要も生まれ、まとまった購入につながっている。
    ③ 注文ごとの持ち寄りや会計分配の負担が減り、複数事業者でも回しやすい運用に変わった。

名産品が入りきらない
「箱詰めギフト」が抱えていた物理的制約と運用の壁

オリジナルカタログギフトを作ろうと思った背景から教えてください。

あやせ名産品会 ギフトボックス

志澤:あやせ名産品会は、市内5つの事業者で構成されていて、綾瀬の名産品をもっと市内外の方に知ってもらいたい、もっとその先まで届けたいという思いで活動してきました。

1社だけで発信するより、5事業者が集まって「綾瀬の名産品」としてまとめて見せた方が伝わる。

そう考えて、もともとは各社の商品をぎゅっと詰めたギフトボックスを販売していたんです。

志澤:従来のギフトボックスは、贈答用やお土産用として累計1500個以上の販売実績があり、
一定の役割を果たしていました。ただ、その運用には徐々に無理が出てきました。象徴的だったのが、
鈴保養鶏園のプリンを新しく名産品に加えたときです。

既存のボックスには入らず、これまでのやり方のままでは広げられないことがはっきりしました。

畠山:そしてもう1つ、名産品の中に酒類が含まれているため、販売できる場所が限定されてしまう問題もありました。
酒類免許(酒類販売業免許)がある店舗に商品を持ち寄り、箱詰めをしなければなりませんでしたし、
いったん集めたお金を都度分けなければならないなど、会計管理も煩雑でした。
そうした課題が顕在化してきた2024年に、ちょうど「あやせ名産品会」が設立30周年を迎えたんです。
さらに広く綾瀬市の名産品をPRするため、より贈り物として届けやすい形を模索しようということになりました。

鈴木:参考にしたのが、志澤さんの会社(高座豚手造りハム)で展開されていたカードタイプのカタログギフトです。
ゴルフコンペの景品などで使われていて、好みの商品を選んで注文すると発送されるというものでした。
同じような形にすれば、梱包費や販売場所が限定される問題がクリアできると思って事務局に相談した結果、
SELECTSに出会うことができました。

小規模からでも始めやすく、加盟店が増えても柔軟に対応
SELECTSだからこそ
地域連携の実情にフィットする形を実現できた

数ある選択肢の中で、SELECTS for Businessを選んだ理由は何だったのでしょうか。

畠山:前任から聞いている範囲になりますが、まず大きかったのは、名産品会の規模と予算感に合う提案を受けられたことです。カタログギフトというと冊子型を想像しがちですが、5店舗で始めるには少し大きすぎるものも多かったようです。その中でカード型なら過不足がなく、今後加盟店や名産品が増えたときにも追加しやすいと感じました。

鈴木:実際、今後新しい名産品が増えたとしても、写真やカードを追加していけば広げていけますよね。
最初から大きな仕組みにしなくても始められて、しかも後から広げやすいのは大きかったです。

市の花であるバラをあしらった高級感のあるデザイン

畠山:もう一つの決め手がデザイン面でした。木箱や水引を使いたいという要望があり、
そこに綾瀬市の花であるバラのモチーフも取り入れて提案してもらいました。予算規模に見合う形で進められるだけでなく、綾瀬らしさをきちんと乗せられると感じられたのは大きかったですね。

鈴木:最初から完成形が見えていたわけではなく、木箱と水引を使いたいというところまではイメージがありました。
そこから市の花や文字との相性を見ながら提案していただき、複数案があっても選びやすかったです。
5事業者で見ても納得しやすい進め方だったと思います。

志澤:見た目の高級感だけではなく、商品そのものだけでなく店舗も伝えられるところが良かったです。
カード型にしたことで、何を選べるのかだけでなく、どんな店が綾瀬にあるのかも見せやすくなりました。
木箱に入っているカードは各店舗2枚ずつで、1枚は商品の紹介、もう1枚は店舗の紹介です。
受け取った方はハガキでもインターネットでも注文できます。実際に仕上がりを見たときも、小ぶりで渡しやすく、必要な情報が過不足なく入っていると感じました。

名産品を売るだけでなく、綾瀬市にはこういう店があると伝えられる広報ツールになっていると思います。

カタログギフト導入効果で
Instagramのフォロワーが急増
地元企業からの手土産需要も獲得

あやせ名産品会の公式Instagram

導入後、どのような反応や成果がありましたか。

畠山:2024年11月に開催した「あやせ産業まつり」で、「あやせ名産品会」設立30周年の記念ステージを実施したのですが、そこでカタログギフトのお披露目を行いました。
「あやせ産業まつり」は、綾瀬市内で生産されている商工業製品や商品、地場産農産物を広く市内外に紹介する取り組みで、約8000人が来場します。

名産品会の商品を購入された方を対象に、抽選でカタログギフトをプレゼントするキャンペーンを展開したところ、多くの応募がありました。

志澤:「あやせ産業まつり」は毎回たくさんの人が来てくださるのですが、ステージはあまり注目していただけないことも多いんです。ところが、カタログギフト効果もあってたくさん集まりました。

プレゼントキャンペーンは、Instagramと連動する形で実施したのですが、「あやせ名産品会」アカウントのフォロワー数もかなり増えました。名産品会のアカウントを知ってもらうきっかけにもなったと思います。

PRツールとしては、どのような手応えがありましたか。

畠山:このカタログギフトは、最初から売上だけを追うためのものではなく、名産品会や綾瀬の名産品を知ってもらうためのPRツールとして位置づけていました。決して大きくはない自治体で、しかも「名産品会」という単位でカタログギフトを展開していることに「面白い」「すごいね」といった声をいろいろな方面からいただいています。
商品だけでなく店舗を紹介するカードも入れることで、商品を選ぶ楽しさに加えて、
いろいろな店舗が綾瀬市にあることを周知できます。

「名産品を通じて綾瀬市をPRする」という目的に対して、手応えを感じています。

鈴木:市内の企業も地元をPRしたいという強い思いを持つところが多く、以前から「あやせ名産品会のものがほしい」という明確なニーズがありました。

そのためか、カタログギフトへの関心は高く、すでにまとまった個数の注文がいくつも入っています。

イベントや親睦会などでの手土産用に活用いただいているようで、嵩張らずお好みのものを選べるのが評価されていると感じます。

志澤:冷蔵品や酒類が入っているので、ギフトボックスだと持ち運ぶのは大変ですよね。
イベントや親睦会の場合、終了後に食事に行くことも多いですから、カタログギフトのほうが利便性は高いでしょう。
運営側としても、効果は大きかったですね。商品を持ち寄って詰め合わせる手間がなくなりましたし、
複雑だった会計分配の負担も減りました。従来のギフトボックスも用意しているので、SELECTSの導入によって、
贈る側・受け取る側の選択肢を増やすことができたと思います。

ITに不慣れな加盟店も迷わず進められた
レクチャー会と販売状況の共有が支えた伴走支援

SELECTSのサポート体制についてはいかがでしたか。

鈴木:名産品会のように複数の事業者が集まると、それぞれ忙しさも違いますし、意見も出ます。
写真や文言の調整だけでも簡単ではありません。参加者によって慣れも違いますし、
市の担当者が取りまとめてくれた部分も大きかったと思います。そうした中で、提案段階から制作、
運用まで丁寧に伴走してもらえたので、全体として進めやすかったです。

畠山:参加店の中には、こうした取り組みに慣れていない方やITが得意ではない方もいます。
そのため、運用方法のレクチャー会を開いていただけたのは非常に助かりました。

導入して終わりではなく、販売されたタイミングでメール通知が届き、

販売状況をスプレッドシートでも共有していただけるので、事務局として管理しやすかったですね。

鈴木:複数事業者案件だと、仕組みができても運用が定着しないことがあります。

その点、この案件では「作って終わり」ではなく、回る形まで一緒に整えてもらえた感覚があります。
だから、初めての取り組みでも不安が大きくなりすぎずに進められました。

1社ではできないことを、地域で形にする
綾瀬市の魅力をさらに広く発信していくために

最後に、SELECTSを検討されている企業や担当の方にコメントをお願いします。

畠山:オリジナルカタログギフトの制作という初めての試みに対して、非常に不安もありました。
そんな中で、日本初のカタログギフト作成サービスとして約15年の実績があるSELECTSに相談できたことは、大きな安心材料でした。

仕様やデザイン、運用まで一つずつ相談しながら進められ、
こちらの要望を汲み取りながら形にしていただけたので、複数の関係者がいる案件でも安心して進められるサービスだと感じました。

志澤:SELECTS導入の取り組みを振り返って感じるのは、「1社ではできないことがある」ということです。
特に地方の中小企業だと、資金面でも人手の面でも限界があります。しかし、市と複数の事業者がともに取り組むことで、こうした新たな取り組みを一定以上の規模で形にできます。
それに、自社だけでは出会えないお客様と出会える可能性が広がるのも、オリジナルカタログギフトの魅力だと感じています。

まだ本領発揮はこれからですが、新しい名産品が増えても広げやすい土台はできました。

「地域の魅力をもっと知ってもらいたい」「1社だけでは難しい発信を形にしたい」と考える事業者や自治体にとって、SELECTSは検討する価値が十分にあるのではないでしょうか。

Company Information

あやせ名産品会は、綾瀬市の地域資源を活かした名産品の普及とPRを目的に活動する地域団体。綾瀬市制15周年を契機に発足し、綾瀬市役所商工振興課内の事務局と加盟事業者が連携して、名産品の紹介やギフト展開を進めている。

社名

あやせ名産品会

住所

〒252-1192 神奈川県綾瀬市早川550番地(綾瀬市役所 商工振興課内 / 名産品会事務局)

URL

https://ayase-meisanhin.com/

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担当者

あやせ名産品会事務局
綾瀬市産業振興部
商工振興課
商業担当
畠山

(はたけやま )

鈴保養鶏園
あやせ名産品会会長
鈴木光太郎
(すずき こうたろう)

高座豚手造りハム
代表取締役
あやせ名産品会副会長
志澤菜穂子
(しざわ なおこ)

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